- 川崎ピアノ教室講師が、独断と偏見でお送りする -
ピアノ 初心者講座
No.018 〜 年に一度のピアノの合同発表会が行われました!! 〜
川崎ピアノ教室合同発表会

先日、年に一度のピアノの合同発表会が行われました!!
生徒さんも先生も、お手伝して頂いた方々も、
皆さん、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。
いやー、僕自身も大変疲れました。。
その一番の理由は、講師本人も、しっかりお客さんの前でステージ演奏をしてきたからです。
僕個人としては、過去を遡れば、1000人以上のお客さんの前や、全国で放映されるテレビ生放送での生演奏など、それなりに緊迫した場所での演奏経験もありますが、正直、ステージの規模感とか、観客の数に対して、この緊張感というのはそのまま比例するものでなく、本番は、常に緊張感が伴うタイプです。
仮に大きなミスがあったりすれば、勿論、自身の不甲斐なさ、悔しさ、恥ずかしさなど、本番後に抱く感情で落ち込むことになります。
仮に、大きな事故こそなくても、、
あー、冒頭は消極的だったな、、
あの部分、もう少し積極的にいけたのに、、
などなど、完璧な満足で満たされることも稀なケースでしょう。
それなりの経験を積んできた講師でさえもそうなのですから、生徒さんが、途中で演奏が止まってしまったり、やむを得ず同じ箇所を弾きなおす状況、弾いてはいるけれど、目の前の鍵盤や、間違えないことに集中するあまり、表現の部分が置いてきぼりだったり(まるで自分とピアノだけが存在してるかのごとく、お客さんに伝えようと、伝えたいという思いが感じられない)これは、勉強中の生徒さんは勿論のこと、講師自身も例外ではないと僕は思っています。
レベル1★ : 少なくとも、(おおよそ)狙ってテンポ通り、間違えずに弾き切る。← これだけでも、本場でやりきれるまでには相当の練習が必要です。
レベル2★★ : 強弱や、メロディーの歌い方に関しても、本番でも思うように弾けるには、上記のレベル1の内容だけでは不十分です。
例えば、本番の会場のピアノ(当日になって初めて触ることになるため)のタッチが、練習してきた自宅や教室のピアノとはまるで違う場合の方が多いので、そこを感じ取って、リアルタイムで調整できる能力も求められるかもしれません。
上記はほぼ、外的要因と言えますので、ある意味くじ引きですが、会場の雰囲気、演奏者自身の精神面やプレッシャーへの対処がうまくできた人と、何らかの理由で出来なかった人。
レベル3★★★ : 上記すべてをクリア出来たと自負している人でさえ、まだまだです。それが、実際多くのお客さんに伝わったのか? とう、結果論。
レベル∞ : 上記ができれば、もうゴールかと思いきや、実はまだまだ序盤です汗 もっと難しい内容の曲で、上記すべてをクリアできるのか?
ということを考え始めると、もはや永遠にゴールは見えません。おおよそ、常人が辿り着ける領域ではないかと思います。そこまでできたら、世界的なピアニストになれそうです。私たちが普段お目にかかることは無いでしょう。
そう考えると、何はともあれ、
①まずは練習量ですよね。
②そして、本番一発勝負の場に、慣れていくこと。
もう、これしか無いのだと思います。
練習は自宅でしっかり。本番の経験は、発表会などを利用し、場数を踏むしかないと思います。
今回も、たくさんの生徒さんが発表会に出られていて、素晴らしいなあと思いました。楽しむ目的で気楽にやれている方もいれば、悔しさを滲ませる生徒さんもおられました。
全員がプロを目指す目的の音楽大学でもない訳ですから、色んなグラデーションがあっていいと思いますし、まずは参加することから始めて、段々と、自分なりの上を目指していくこと、これこそ、「出来た!」と思えた瞬間の喜びは、きっと学校や会社などの日常生活で味わう歓喜とはまた一味違って、独特のものなのではないでしょうか?
なぜならは、感性を扱う音楽は、学校のテストや会社でのノルマ達成といった、数値化できるものともまた一味違う気がするのです。
「うまく弾けたから伝わる」
のではなく、
「伝わる演奏が出来たから伝わるのです」
このニュアンスに心当たりのある方は、音楽に面白みを見出せる人だと感じます。
そして、今はなんのこっちゃと思う人も、何度か実体験すれば、きっと、ニュアンスの意味を掴めるかとも思います。
ちなみに、今回の自身の演奏は、レベル2〜3 といった感じで、反省点も多いです。でも、少なくとも、全力を尽くそうと奮闘した分、終わった後の達成感は大きかったです。ほっとしたという気持ちもありました。
演奏、奥が深いですね!!